花、植物、自然の観察、考察、そしてセラピストとして日々想うこと
河合隼雄のカウンセリング入門―実技指導をとおして
2011年11月29日 (火) | 編集 |
河合隼雄のカウンセリング入門―実技指導をとおして河合隼雄のカウンセリング入門―実技指導をとおして
(1998/09)
河合 隼雄

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ユング派心理療法の第一人者、臨床心理学者の河合隼雄先生の本。
この本は、実際の授業を本にしたもので、とても読みやすく、
会話形式なので、河合先生の温かいお人柄も伝わってきます。

人の話に傾聴することがいかに難しいことか、
しかしながら、それはそのクライアントが自分の力で答えを
見つけていく作業には、必要不可欠なことが解ります。

人に自分の内を話すこと、それをじっくりと聞いてくれる存在。
一緒に考えてくれる人間がいる、それだけで、大きな進歩を
その人にもたらす。

どんな時も、全力でクライアントに向き合い、一緒にその気持ちに
沿うという姿勢は、河合先生の人間に対する愛を感じました。

100人の人がいれば、100通りの考えがある。
それはどれも間違いではなく、それを一緒に考える。
簡単には出来ることではないけれど、そのことは、
いつも心に留めておきたいことです。

そして人間は自分で光に気づき、自力で立ち直るその姿は、
とても感動的で、素晴らしい。

カウンセリングを仕事にしている人はもちろんのこと、
そうでない人にとっても、家族や友達とのコミュニケーションに
おいて、助けになるヒントがたくさん見つかることと思います。

自分の意見を言う前に、もうちょっとそのまま話に耳を傾けてみる。
そんな些細なことが、人との心の距離を近づけてくれる。

うちの家族の場合、しゃべっているのは、私が多いかな。
これからは、口数が少ないがたまにしゃべる父の話を
じっくり聞いてみようではないか。何か発見できるかな。

人間は面白い、そして素晴らしい。
心理学って人に優しいんだなと感じさせてくれた、
河合先生は偉大な方だと思うと同時に、もっと他の著作を読み、
人間心理の理解を深めていきたいと思いました。